履歴書の志望動機で転職の場合は手書き?文字数はどれくらい?
転職活動に絶対に必要な書類。
それは履歴書と職務経歴書です。
履歴書と職務経歴書を書く際に、履歴書なら志望動機、職務経歴書は自己PRの部分で悩む部分が多く見受けられます。
そりゃそうですよね。
考えて書かないといけない部分ですからね。
私は現職のキャリアコンサルタントとして、数多くの履歴書と職務経歴書を確認や添削を行っておりますが、自社の採用の立場においても履歴書や職務経歴書を拝読したりもします。
実際に採用の立場となると、企業に推薦する側から推薦される側と逆の立場となるため、勉強になることも多く、この経験からアドバイスすることも多いです。
そこで、今回は普段アドバイスをしている履歴書の志望動機を書く上で、押さえておきたいポイントを解説します。
あ、対象は正社員や契約社員限定の話ですよ。
履歴書の志望動機で転職の場合の注意点
まず履歴書の志望動機欄に何も記載しない空欄は避けましょう。
なに当たり前のことを言っているの?って思いませんでしたか?
これ、意外とやってしまう人いるんですよ。特に同業他社へ同じ職種への転職する場合。
特に目につくのは、医療関係の国家資格所有者の方です。
例を挙げると看護師の方が他の病院へ転職するときに志望動機を空欄にしてしまうっていう感じです。
なので、志望動機は極力書きましょう。
たまに志望動機欄のない履歴書もございますが、あれを使用する場合は、別途志望動機書をご用意したほうがいいでしょう。
次に志望動機ってなぜ書くのかっていうところですが、志望度を確認するためはもちろんなのですが、それ以外にも仕事の時間を割いてまで合う価値があるかどうかを判断するためです。
要はどれだけアピールできるかってところですかね。
では、志望動機を書くにあたって、押さえておきたいポイントについては、次の3つです。
2、今までの経験が応募職種にどう活かせるか
3、応募先の企業でなぜ働きたいと思ったのか
履歴書の志望動機には、上記3点が入っていれば、基本的には大丈夫でしょう。
志望動機を書く順番も1~3の流れに沿って書いた方が自然な形の志望動機になりやすいです。
ちなみに私が採用側の場合は、ここを見ていますし、私が担当している求人企業もこの3点を抑えた志望動機であれば、8割近くは書類選考が通過しております。
ではそれぞれ、解説していきます。
なぜ転職を考えているのか
転職理由ですね。
転職を考えている理由を志望動機に落とし込みます。
転職理由を書く際に注意したいことは、ネガティブな理由は書かないこと。
例えば、人間関係が悪化したとかですね。
労働環境が悪いから転職というのも書かないほうがいいでしょう。
面接官側もなにかネガティブなことがあって、転職を希望していることは理解しています。
そのうえで、ネガティブな理由をどれくらいポジティブな理由に変えるかということを見ています。
とはいえ、嘘をついてまで書くことはオススメしません。
これは、仮に面接に進んだとしても志望動機は大体求められますし、ここで嘘をついているようであれば、大概見抜かれます。
嘘を見抜かれてプラス評価になることは考えにくいです。
ということから嘘をつくことは避けましょう。
でも、ネガティブな理由しか思いつかない。もしくはネガティブな理由だけで転職を考えている場合はどうするか。
方法はふたつ。
他の理由を探すか、新しい職場でどうしたいのかという未来の願望を転職理由にしてしまいましょう。
他の理由を探す場合、例えば、転職理由が残業時間が月50時間以上あって、これをもう少し改善したいということが本音としましょう。
でも、「残業を減らしたいから転職を考えてます。」だと、アピールとしては弱いです。
この場合、残業の原因がやらなくてはいけない業務がたくさんある業務過多の状態だとします。
タスクが多すぎる状態とも言い換えられます。
こういうケースって小さい企業で働いている方によくあったりします。そもそも人が少ないですからね。
例を挙げると営業をやりながら、営業に関する事務業務も兼任している感じでしょうか。
なので、タスクを減らすということが残業が減るということにつながります。
ということは、現職より規模の大きいところへ転職するならこれを理由にしてしまうのもありです。
規模が大きいということは、それだけ従業員も多く、体制が整っている可能性も高いからです。
もう一つの新しい職場でどうしたいのかという未来の願望ですが、どのように働きたいと考えているのか。
それがなぜ今の職場だと叶えられないのか。この辺を整理して具体化してみるといいです。
これは、自己分析が必要となりますので、今後のご自身のキャリアを3年後や5年後どうしたいのかをよく考えてみるといいでしょう。
このような感じで、転職理由を考えていきましょう。
今までの経験が応募職種にどう活かせるか
ここでは、募集している求人の仕事内容が、今までの経験が、どのように活かせるかということをご自身の考えてを書くといいでしょう。
経験については、実績と結果をセットで書くと説得力の増す材料となります。
例えば、新規開拓の営業を経験しているのであれば、どのようにリストを作成して、どのような営業手法を用いて、どう結果を残したのか。
その経験が新しい職場でどう活かすことができるかという感じです。
ここでは、今までの仕事経験を箇条書きに書き出して洗い出すと経験が整理できて、なにが活かすことができるかが、明確にしやすいので、これまでの仕事内容を書き出してみましょう。
応募先の企業でなぜ働きたいと思ったのか
これは応募先の企業に対して、なぜ興味をもったのかということですね。
よく企業理念に共感したためということを書きますが、あれはそんなに効果ないです。
もし理念に共感をもっていくのであれば、ご自身の性格や価値観を踏まえて、お伝えするといいと思います。
理念とかを話すより、その会社が取り扱っている商品やサービスであったり、会社自体の特徴からご自身が興味をもった理由を説明したほうが説得力はあるでしょう。
ここでは、事細かく書くより、その興味をもったきっかけの概要だけ書くといいでしょう。
このセクションを最後にした理由として、文章の締めに志望しましたと書きやすいからです。
例えばですが、このようなサービスに興味を持ち、私も貴社のサービスの発展に貢献したく貴社の一員として働きたいと思い、志望しました。
という感じに書くと文章が自然にまとまるので、このセクションを最後にしました。
履歴書の志望動機は手書きのほうがいい?
さて、履歴書はよく手書きのほうがいいといわれることがあります。
履歴書でも名前だけ手書きとか志望動機は手書きがいいのかというような質問も受けます。
では、実際のところ、どうなんでしょうか。
基本的には、求人企業側より手書きの指定がなければ、すべてデータを印刷したもので問題ございません。
もし手書きのほうがいいかどうか悩まれたら、応募先企業に履歴書の指定の有無があるか確認してみましょう。
ちなみに昔ながらの会社は、手書きの書類を求めることがあるようです。
市販の履歴書の提出といわれるものも手書きの履歴書を要求されております。
手書きの書類は書き手の性格を表すものとして、捉えているためです。
そのため、履歴書の指定がない場合でも手書きの文字に自信があれば、それだけでアピールにもなります。
面接に持参する履歴書だけでも手書きで書くということを考えてみてもいいでしょう。
履歴書の志望動機の文字数はどれくらい?
履歴書の志望動機に書く文字数ですが、こちらも履歴書上に書くものであれば、200~250文字程度で問題ございません。
文字数が多くても300文字以上は控えた方がいいでしょう。
但し、履歴書の志望動機以外に志望動機書などの提出を求められる際は、文字数制限に従いましょう。
別途、志望動機書の提出を求める際の文字数は、500~1,000文字程度が多いようです。
志望動機書の提出が求められていなく、履歴書の志望動機のみであれば、200~250文字程度で収めるよう意識しましょう。
1~10まですべて志望動機に書こうとすると、どうしても文字数が多くなります。
一方で端折り過ぎたり、アピールすることが少ないと100文字もいかず、文字数不足となりがちです。
最初に説明した3つの項目に当てはめると、それぞれ60~70文字くらいで考えるとちょうどいい文量となります。
志望動機を作成する際は、それぞれのセクションに分けて、60~70文字くらいにまとめて、それぞれの文章をつなげると書きやすいと思いますよ。
まとめ
では、履歴書の志望動機作成のまとめです。
履歴書の志望動機は、次の3つを意識しましょう。
1、なぜ転職を考えているのか
2、今までの経験が応募職種にどう活かせるか
3、応募先の企業でなぜ働きたいと思ったのか
それぞれ、ネガティブにならないように書くことがポイントです。
履歴書は手書き指定がなければ、手書きで書く必要はないです。
ただし、手書き指定があったり、文字のきれいさに自信があれば、それだけでアピールとなるので、手書きでもいいでしょう。
履歴書に書く文字数は、200~250文字程度で収めるよう意識しましょう。
長すぎても短すぎても、あまりプラスの評価になりにくいので、適量を心がけてください。
以上が、私が考える履歴書の志望動機を書く注意点でした。