ジョブカードは役に立たない?職務経歴書との違いと作るメリットとデメリットは?
最近、ハローワークにでている求人に応募するための書類としてジョブカードなるものが書かれていますよね~。
転職の場合に必要な応募書類として履歴書と職務経歴書ということはよく聞きますが、最近は職務経歴書の代わりにジョブカードという書類の提出を求めるようになりました。
でも、その一方でまだまだ多くの求人企業はこれまで通り、求人に必要な応募書類は履歴書と職務経歴書を求めるところが多いようです。
では、ジョブカードって本当に役立たないものなのか?職務経歴書の違いとジョブカードを作るメリットとデメリットについて、お伝えします。
ジョブカードは役に立たない?
まず、そもそもジョブカードについて、簡単に説明します。
ジョブ・カードとは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するものです。
※ジョブカード総合サイトより引用
要は通常の職務経歴書と比べて、ご自身のキャリアプランをはじめ、資格や免許、教育訓練歴やその成果なども含めた少し枚数が多い書類となります。
よりご自身のキャリアについて、アピールがしやすい書類となりますが、職務経歴以外にもキャリアプランや資格なども書かなければならないため、正直メンドクサイかもしれません。
では、ジョブカードは作っても役に立たないのでしょうか。
確かに応募したい職種や企業が明確であれば、ジョブカードをあまり作るメリットはなく、役に立つ可能性は低いでしょう。
通常の職務経歴書で十分でしょう。
しかし、国の職業訓練を受講するであったり、自分自身の方向性が不明確であれば、職務経歴書以外にジョブカードを作成してもご自身のキャリアの整理ができるので、役に立つ場面というのもあるかと思います。
ジョブカードと職務経歴書の違いとは?
では、ジョブカードと職務経歴書の違いについてですが、大きな違いは次の3点です。
・職務経歴書は形式は決まっていないが、ジョブカードは形式が決まっています。
・職務経歴書はこれまでの職務経歴と自己PRが中心となるが、ジョブカードはキャリアプランや職業訓練歴まで細かく分かれている
・国の教育訓練に受講する際にはジョブカードが必要となる
それぞれの違いの詳細は次の通りです。
職務経歴書とジョブカードの形式
職務経歴書は基本的に形式が自由となりますが、基本的に職務経歴の要約、職務経歴、活かせるスキルや経験、自己PRの4部構成になります。
一方、ジョブカードの場合ですと、職務経歴シートであれば、職務の内容と学んだことや得られた知識、技能の2項目だけです。
そのため、求人に応募する場合のみであれば、職務経歴シートよりも職務経歴書やキャリアプランや受講実績を含めたジョブカードで求人に応募したほうがよいでしょう。
職務経歴書とジョブカードの役割
職務経歴書はこれまでの経験とアピールしたい内容が中心となりますが、ジョブカードの場合ですとこれまでに形成してきたキャリアと今後、形成したいキャリアプランをはじめ、職業訓練や自己啓発してきたことも細かく書くことができます。
そのため、未経験職種にキャリアチェンジするのであれば、ジョブカードのほうが書く項目が決まっているため、書きやすいかもしれません。
教育訓練に受講する場合
これは国が定めていることとなりますので、教育訓練を受講する際はジョブカードの作成が必須となります。
ジョブカードを作るメリットとデメリット
では、ジョブカードを作るメリットとデメリットですが、次の通りです。
ジョブカードを作るメリット
ご自身のキャリアに対する方向性が定まっていない場合は、職業経験を整理するのに役立ちます。
これは職務経歴書でもいいのですが、ジョブカードのほうがキャリアコンサルタントのキャリアコンサルティングを受けられる際に話がスムーズになりますので、これもメリットとして挙げられます。
一度、ジョブカードを作成したらデータに残るので、転職をしたあとも改めて、転職を考えた場合に職務の追加などが容易となるのもメリットではないでしょうか。
ジョブカードを作るデメリット
一方、デメリットですが、これは面倒くさいというのがなによりではないでしょうか。
特にご自身で別に職務経歴書を作ったあとにジョブカードも作れとなるとメンドクサイことこの上ないと思います。
また、導入する企業がまだ少ないことから知名度も低く、転職活動においてジョブカードが必須となる企業が少ないので、必要性が感じにくいというのもデメリットだと思います。
まとめ
では、ジョブカードは役に立つかどうかのまとめです。
ジョブカードは制度的にまだまだ知名度が低いため、提出書類で必須としているところが少ないため、通常の転職であれば形式が自由な職務経歴書で十分でしょう。
しかしお、今後の方向性が定まっていないであったり、自分のキャリアの棚卸をするのには形式が決まっているので作成してみるとこれまでの経験が整理できるということはメリットとなるのではないでしょうか。
またキャリアコンサルティングや職業訓練などを受講される場合は、ジョブカードの提出も求められることがあるので、作っておいて損はないでしょう。
一度、自分自身の経歴をまとめたいという場合はぜひジョブカードを作成してみては如何でしょうか。