職務経歴書に自己prは必要?未経験職種に応募する時の書き方
転職活動において求人に応募する際、必要な書類に職務経歴書というものがあります。
この職務経歴書ですが、今まで自分が仕事上でしてきた経験を書き示す書類であり、
採用担当者や経営者に対して、自分の実務能力や応募職種に対する素養をアピールするためのものでもあります。
求人応募をする職種が経験職種であれば、経験そのものをアピールすればいいのですが、未経験職種の場合、どのようにアピールをすればいいのでしょうか。
それは、職務経歴書において「自己PR」という項目でアピールします。
では本日は、職務経歴書に自己PRが必要かどうか、未経験職種に応募するときには、どのように書いたらいいかということをお伝えします。
職務経歴書に自己prは必要?
職務経歴書に自己PRは必要です。必須項目として入れるようにしましょう。
これだけだと少し寂しいので、自己PRとはそもそもなんなのか。ということを説明します。
自己PRは、自分自身をアピールすることです。
要は売り込むということですね。
まず職務経歴書の書く構成は次のような感じです。
・職務経歴の詳細
・活かせる経験、スキル、資格
・自己PR
この4点をA4にして2枚に収められていればよいでしょう。
職務経歴書は今まで経験してきた事実・事柄を書きます。
で、活かせる経験やスキルについては、自分自身が身についていると思うことを書きます。
では、自己PRではなにを書けばいいのでしょうか。
自己PRは今までの培ってきた経験についてのエピソードや職務経歴の詳細では伝えきれない事柄、仕事上においての自身の長所などを書きます。
なので、自己PRというのは経歴詳細では伝えきれないことをアピールするために必要な項目といえるでしょう。
職務経歴書の自己prで未経験の場合は?
応募職種が経験あれば、その経験自体がPRとなります。
しかし、応募職種が未経験の場合、なにをアピールしたらいいでしょうか。
これは応募する職種で必要とされるスキルや素養について、自分自身がそのスキルや素養を持っているということをアピールしましょう。
例えばですが、これまでに営業を2年経験してきて経理職への求人に応募するとしましょう。
この場合だと経理職は未経験ですよね。
では、営業経験から経理に活かせることってどのようなことでしょうか。
営業職の場合、会社においてお金を稼いでくる役割ですよね。
自社の商品やサービスを売って、お金に変える。
取引先との経営状況をある程度調べる必要があります。
その時に取引先の財務状況を見る機会ということもあるでしょう。
あと、実際に商品が売れたときに経理部に請求書を発行してもらうために請求書を作るための情報を伝えることもあると思います。
また外勤営業であれば、交通費などの経費もかかるはずです。この経費精算をするときに経理にかかった交通費などをまとめた書類を提出するはずです。
このように営業と経理では、仕事上関わることが多いため、経理部の仕事をある程度理解はしやすいのではないかと思います。
また現職の経験だけですと、どうしてもアピールに不足してしまいがちです。
その場合は、職種に関する関連資格を取得しておくのもひとつの手です。
経理でしたら、日商簿記という資格がありますね。
この日商簿記の資格でしたら未経験の場合ですと、2級は取得したいところです。
資格を取るために勉強して、その知識を身に着けてきた。というのも立派なアピール材料のひとつですので、自己PRに盛り込みましょう。
関連資格は取得していない場合はどうする?
そんなときは、資格を取得するためにプライベートの時間を使って、資格取得のために勉強しています。ということを書いてしまってもいいでしょう。
但し、注意点は2点ほど。
ひとつは、毎日少しでもいいので本当に勉強はしておくこと。
まったく勉強していないのに、勉強していると書いた場合、面接でバレてしまいます。
なので、その資格について、ある程度、説明できるくらいまでは勉強はしておきましょう。
もうひとつは、資格を取得するために今の会社を辞めないこと。
この姿勢は採用担当者はあまり評価しません。
なぜなら、今の仕事を放棄した。という解釈もできるからです。また、社会人としてのブランクがでてきてしまうこともあり、忍耐力や時間の使い方に対して疑問符がついてしまうからです。
あくまでも今の仕事しながら、希望職種へのキャリアチェンジのために勉強をする。この姿勢が大切ですので、キャリアチェンジのために退職というのは、極力避けるようにしましょう。
職務経歴書において未経験の場合の書き方
では、未経験職種に応募する際の自己PRの書き方ですが、自分がアピールしたいテーマを2~3つほどに絞ると書きやすいやすいです。
このテーマですが、これまでのお仕事で学んだことや身に着けたスキルに焦点をあてると見つかりやすいでしょう。
これも例を挙げてみますと、営業から経理というキャリアチェンジの上記の例をそのままもってくるとしまして、自分の強みのひとつで正確さに自信があるとします。
で、仕事における正確さというのが、テーマのひとつになります。
テーマを絞りましたら、テーマに係る事例を交えて、ご説明すると採用担当者が目を引くPRが作成できると思います。
テーマの事例は職務上であった経験を書くとよいでしょう。
これも例を挙げると、見積もり金額や経費精算を出すときに、これまで一度も間違えたことはない。間違いをしないために工夫していることとして、必ず2度はチェックを行ってから書類を完成させているから。という感じで書くとよいでしょう。
ここでも注意点は5点ほど。
学生時代のことは書かない
まず一点目は、たまに学生時代のことを書かれる自己PRも見受けられます。
社会人経験が1年以上であれば、それは避けたほうが良いです。
なぜなら、1年以上社会人として経験があるのに、仕事を通じてで学んだことがないのか疑問に思ってしまうためです。
なので、学生時代のアピールはあまり書かないほうがいいでしょう。
応募職種の仕事内容から活かせること
2点目ですが、あくまでも応募職種の仕事内容が活かせることをテーマとしてあげましょう。
これも例として挙げますと、経理職への応募なのにテレアポが得意です。ということを例として挙げることです。
経理のお仕事にテレアポの仕事というのは、ほとんどないかと思います。数字を見る事務職ですので、その仕事内容に沿ったテーマをあげるようにしましょう。
強みがどのように活かすことができるか
3点目ですが、項目の文章を締めるときに応募職種において、どのように活かすことができるのか。その理由もちゃんと書きましょう。
経理職であれば、正確さをアピールポイントとしてあげるのであれば、正確さは1円単位でも誤差を出してはいけない経理職でも、その強みを活かすことのできる職種だと思います。というような感じですね。
ここまで書くと、採用担当者も応募書類から仕事内容をある程度、理解しているという判断ができます。
中途採用は、新卒に比べ、即戦力として採用するためどれだけ早く戦力になってくれるかを推し量っているためです。
なので、未経験の場合ですと、どれだけ早く戦力になるかという視点で評価をしますので、応募職種に対する仕事内容の理解は伝えておいて損はないでしょう。
自分の希望だけを書かない
4点目ですが、自己PRを自分の希望だけを書かないように気を付けましょう。
たまに自身のアピールではなく、自身の希望だけを書かれる方がいます。
自己PRは希望を伝える場面ではなく、自身をアピールする場面ですので、それも気を付けましょう。
自己PRの文字数
最後5点目ですが、ひとつの項目の文字数については、100文字~200文字程度が適量です。
自己PRで挙げた項目が3点なら多くても文字数は600文字以内で収めると分量としてはちょうどいいと思います。
作成した自己PRが不安であれば、現役転職エージェント兼キャリアコンサルタントの私が添削いたします。
特に未経験の職種に応募するときは自己PRの完成度合いにより書類選考の通過率も変わってきます。
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まとめ
では、職務経歴書における自己PRの書き方のまとめです。
職務経歴書に自己PRは必要です。特に応募職種が未経験であれば、これまで経験してきた仕事との接点を見つけてアピールすることが重要です。
自己PRの書き方は項目を2,3点出して、それぞれの項目について説明しましょう。
自分をアピールするときに応募職種の仕事内容から自分の強みがどう活かせるか。そのためには、まずは応募職種のことをしっかり理解しておくことが必要です。
以上のことを踏まえて、職務経歴書の自己PRの書くときの参考になれば幸いです。