転職を繰り返す人の特徴は収入と人間関係が主な原因?
転職したばかりだけど、また転職しようかな・・。
そんなことを考えていませんか?
私も数多くの転職希望者との転職相談を通じて、転職の回数が多いひとはなにかひとつに不満をもつとあっさりと転職してしまう傾向にあるように思います。
特段、転職回数が多い方で転職理由として多く挙げられるのは人間関係とお給料、収入についてが多いように思います。
そこで、私が思うにの転職を繰り返す人の特徴をはじめ、収入面や人間関係で転職を繰り返してしまう人の特徴について、お伝えします。
転職を繰り返す人の特徴とは?
まず転職を繰り返してしまう人の特徴として、嫌なことがあったらそのことを改善しようとはせず違う環境へ逃げてしまう、
いわゆる逃げ癖のついていることがひとつあげられます。
言い換えれば、転職は慎重に考えないで行ってしまう、すぐに対処療法に頼ってしまう方は繰り返しやすいのかなと思います。
私も本業の仕事柄、転職を勧めている立場の者からこんなことをいうのも少しおかしな話にはなりますが、転職したばかりの方が早期に転職の相談をよく受けることもあるからです。
ひとつ事例をご紹介します。
例えば転職理由が人間関係をはじめ、職場の就労環境に不満があり、転職を検討しているとします。
労働環境の改善を目的とした転職は、決して悪い理由ではないと思います。
しかし、転職したことによって労働環境が改善されましても、今度は給料が低いので、再度、転職を検討しはじめるといった感じです。
上記はひとつの例にすぎませんが、このような例は意外と多くあります。
目の前の事象に囚われて勢いで転職と考える方は意外といらっしゃいます。
この例でいいますと、当初の転職目的は本当に職場環境がただ改善されれば、それで本当によいのかということを少しでも考えて頂けたらと思います。
確かに厳しい職場環境で働いていると逃げたくなるお気持ちはわかります。
私もそれで1度逃げの転職をしたことがあるので、正直、このようなケースで、もうちょっと頑張れ!とは強くは言えません。
しかし、あまり後先を考えずに転職をしてしまうと転職を繰り返してしまう方が多いように見受けられます。
転職することもいいのかもしれませんが、転職した後ということも考えてから転職は行った方が転職後の新しい職場に移ってからの早期退職を考えてしまうような転職の失敗にはなりにくいでしょう。
要するに今後のキャリアをどうしたいかという将来設計はちゃんとしておきましょうね。
ということです。
個人的な意見で申し上げますと人間関係よりスキルや経験を積むことを考えて、転職をされたほうが転職を繰返す確率は低くなると思います。
どのようなスキルや経験を積んで、3年後や5年後の自分はどうなっていたいのか。
仕事を通じてどのような自分になりたいのか。
転職はひとつの転機です。
折角の転機であれば、今後のご自身のキャリア設計を考えるいいチャンスです。
今の仕事は続けていきたいのか続けたくないのか。
仕事を続けたくなければ、どのような仕事に携わりたいと考えるのか。
その仕事内容はどうなのか。携わる業界の将来は?業界の規模感は?
考えなければならないことは山ほどあります。
20代であれば勢いでキャリアチェンジはできるでしょう。
しかし、30代以降になると勢いだけではどうしても難しく、それなりに情報を集める必要がございます。
転職したいとなるとなかなか冷静な判断はしにくいとは思いますが、転職をされるということは、今後のご自身のキャリア形成における戦略も考えつつ転職に踏み切れると次の職場では転職が成功する可能性が高くなるものと思います。
転職を繰り返す理由が収入の場合は?
では、転職を繰り返す理由が収入の場合の特徴はどうでしょうか。
これは、一度、転職したはいいけど、やはり前の職場と比べて、収入が下がったという際によく見られます。
一番最初に就職したときのお給料がよくて、その水準に戻したく転職を繰り返してしまう。
そのようなケースが多く見受けられます。
一番最初に就職したときの給与水準にもよりますが、最初に高水準の給与を貰ってしまうとその生活水準から低くして生活することはなかなか大変です。
私も以前に年収が100万円近くダウンしたことがあります。
100万円というと月ベースで8万円くらい下がっているということです。
収入が下がる前のような生活をしているとあっという間に貯金を使い果たします。
そのままで生活を続けていると下手したら借金生活が始まります。
そのため、元の水準の給与に戻したくて転職をする。というなんといいますか負のループですかね。
年収を下げて一度転職する場合は、元の収入に戻すのに数年かかります。
なので、下がった収入でもちゃんと生活ができるかどうかということを冷静に判断する必要があります。
もしくは年収を上げたい目的での転職であれば、それ相応の仕事の大変さやプレッシャーもつきまといます。
年収に関する転職の場合、そのことを踏まえて転職をされると多少ではありますが、心の準備ができるかと思いますよ。
転職を繰り返す理由が人間関係の場合は?
続いて、転職を繰り返す理由が人間関係が続く場合ですが、人間関係を理由で2回以上転職を繰り返しているようでしたら、ご自身の仕事に対する態度を見直してみてもいいかもしれません。
私も転職エージェントの仕事のうえで転職活動に関するお打合せの際に転職を繰り返されている方の退職理由は必ず伺います。
そのときに退職理由が人間関係によって退職を繰り返していると、周りの社員に対する人間関係を構築する能力に疑問を感じることがあります。
たしかにその環境がよくないということも決して少なくはありません。
しかし、人間関係を理由に退職や転職を繰り返す方は決まって、職場環境のいいところに転職したい。
大体同じようなことをご要望として伺います。
お気持ちとしてはよくわかります。しかし、職場環境がいいところというのは抽象的すぎてイマイチわかりずらいですよね。
職場環境でいいところの代表的な言葉のひとつとして、和気藹々というのがあります。
では、和気藹々とした職場へ転職して、うまく馴染めるものでしょうか。
下手したら新しく入ったはいいけど、和気藹々とした環境に馴染めなく人間関係がよくならないといった感じで、また転職を繰り返してしまう。
そんな感じで転職を繰り返してしまう場合は、周りに合わせるというのが少し苦手なのかもしれません。
無理して合わせる必要もないと思いますが、職場における重要視していることを雰囲気ではなく、仕事内容に視点を変えてみてはいかがでしょうか。
私の職場でも人間関係の構築が下手というわけでは全然ないですが、普段はひとりでいらっしゃる方もおります。
必要以上に付き合うということは避けて、あくまでも今自分がまかされている仕事を着実にこなす。
人間関係でうまくいかないという場合は、仕事を着実にこなすということに専念してもいいかもしれません。
まとめ
では、まとめです。
転職を繰り返す人の特徴は逃げの転職、対処療法的な目的で転職してしまうことが挙げられます。
後先考えずに転職をしてしまうと、新しい職場でも早期退職をしてしまう可能性がでてきます。
転職を考えられるということは転機でもあるので、今後のキャリアについてもきちんと考えてから転職に踏み切った方がいいでしょう。
お金を理由とした転職を繰り返す場合は、年収が上がる転職であれば、それ相応の仕事のプレッシャーや責任が伴い、
年収が下がる場合は生活水準を下げる必要があることも頭に入れておきましょう。
人間関係により転職を繰り返す場合は、周りと合わせることが少し苦手な可能性もあるので、まずは自身に与えられた仕事を着実にひとつづつこなすことに専念してみるのもいいと思います。
それぞれに意味のある転職を繰り返すのであれば問題ないのですが、そうでない転職を繰り返しているようであれば、
ご自身の今後について、もう一度振り返ってみてもいいと思いますよ。