早期退職すると転職は不利?悩ましい転職理由と繰り返す理由とは?
転職して1か月。
新しい環境で慣れないことも多いのではないでしょうか。
特にキャリアチェンジの場合、実務に携わるうえで覚えなければならないことも多くしんどい時期だと思います。
私も転職エージェント業務を通じて、最近多い転職相談の相談内容では、
転職したばかりだけど再度、転職したい。
というような早期退職にまつわる相談が増えております。
そこで今回は、相談の多い早期退職した際の再転職にまつわることを私なりの考えとアドバイスをお伝えしていきます。
早期退職すると転職は不利になる?
ではまず、早期退職すると再度転職活動では不利になるかどうかですが、これは不利になります。
この話をするまえに早期退職における定義ですが、これは1年未満の退職を指します。
1年未満は基本的に早期退職となりますので、1か月程度で退職というのも十分早期退職といえます。
基本的に1年未満で改めて転職となった場合は、現職もしくは前職の在籍期間が短いという判断をされる企業が多いでしょう。
早期退職をしてしまうことによる受け入れ側企業が懸念することは、ずばり、
ウチでも同じく早期退職をしてしまうのではないか。
ということになります。
もしくは、
職場の定着に対する懸念
というようにも言い換えられます。同じことなんですけどね。。
では、企業で勤めるうえでは早期退職はしないに越したことはない。
それは誰しも思っていることだとは思います。
しかし、わかっていてもそれ以上に現職や前職にとどまり続けることが辛い。
だからこそどうしたらいいのか悩まれるという構図ではないかと思います。
かくいう私も一度だけ、転職して入社3か月で退職した経験ありますけどね。
ただ幸いだったのが、使用期間の3か月はアルバイト採用だったので、正式採用になったものの私から辞退して退職した経緯があります。
そこから次の職場に転職できるまえ5か月くらいかかりました。しかもまたアルバイト採用からのスタートでしたし。。
当時は27歳くらいの出来事でしたので、この程度で済みましたが、これが年齢を重ねてしまうと益々不利になるということは明らかでしょう。
でも、やっぱり今の職場から抜け出したい。そんなお気持ちが強いものだと思います。
では、改めて転職といった場合、どのような理由を説明していけばよいでしょうか。
早期退職した場合の転職理由はどう答えたらいい?
では、早期退職をした際、改めて転職活動を行ったら早期退職について、どのように説明をしたらよいでしょうか。
早期退職をした経歴について、面接時には、ほぼ必ずといってもいいようにその理由が問われます。
正直に答えていい早期退職理由は、会社都合による不当な解雇などがあった場合のみです。
人間関係による早期退職である場合は、正直に答えた場合、マイナス評価になることはあってもプラス評価になる可能性は低いでしょう。
では、どのように答えたらよいでしょうか。
自責をして相手の悪口は言わず、いいわけをしながら正直に退職理由を説明する。
といった感じでしょうか。
あれ?さっきと言っていることが違う。
先ほどはマイナス評価になるから正直に説明しないほうがいいと書きましたので、ちょっと違くない?
そう思いませんか?
たしかに言っていることがくい違ってきます。
ですが、マイナス評価になるのは致し方ないとして、どこまでマイナス評価を広げないか。
という視点も大切になります。
では、自責をして相手の悪口は言わず、いいわけをする。について、説明します。
まず自責ということですが、これは読んで字のごとく、あくまでも自分の責任、自分のせいにする。という姿勢が大切です。
これを上司のプレッシャーに耐えられなくて退職したという例で挙げてみますと、
今回の経験を通じて、厳しく当たられているときも私のためを思って、そのようにしているということを改めて意識し、少なくとも1人前になるまでには、どんなに辛い状況でも辞めずに努力しなければならないということを学びました。
と自分のせいにすると同時に、この経験からなにを学んだかということ、そして言い訳ですね。
言い訳については、筋の通った説明ができていれば問題ないかと思います。
このような話をする意味ですが、早期退職に面接の焦点を当てないようにする。という意味があります。
やはり、早期退職という過去は基本的に消すことができません。
ではどうするか。
出来る限り筋の通った説明をし、会社に対する志望理由や意欲について、縁があって入社したらどのように活躍できるか。というところに焦点を当てることに意識するようにしましょう。
ようするに違うところに話をすり替えましょう。ということですね。
早期退職は繰り返すもの?
一度でも早期退職をすると癖になって繰り返してしまうひとがいらっしゃいます。
これも事実です。
私も転職支援をする際に最高の転職回数は30代半ばで11回という方がいらっしゃいました。
そのうちの半数以上は正社員での就業です。
その方は長く勤めていても1年以上の勤務はございませんでした。
この例は極端ではありますが、一度、早期退職をしてからの転職を成功してしまうと、このような体験からまた転職できると思い、我慢できず再度転職を繰り返してしまう。という事例はよく伺います。
転職を繰り返す人の特徴は以下の記事でもお伝えしております。
その一方、早期退職から転職をされた方でも新しい職場では馴染んで定着して長期勤務している人もいらっしゃいます。
私も以前に早期退職をしたときの再転職ではその職場には5年以上在籍しておりました。
私の今の職場でも前職を3か月で退職した方も今の職場では3年以上勤務しております。
では、どうすれば早期退職を繰り返さなくなるのでしょうか。
確かに新しい職場環境というのも大切ではあると思います。
しかし、職場の環境はこちらでは選べないという事実もあります。
ではどうするか。
私の考えにはなりますが、自分がどのような仕事をしたいか、どのような仕事を向いているかということを主観的にも客観的にも理解したうえで転職をする。ということになるのではないでしょうか。
主観的や客観的な理解というのは、要するに自己分析ということです。
自己分析における考え方はこちらの記事もどうぞ。
自己分析のやり方がわからない場合に簡単な方法。転職にも役立つ?
まとめ
では、最後にまとめです。
早期退職をお考えの場合、改めて、企業に勤めるとなると転職は不利になります。
新しい職場への定着に懸念、要するに長く勤められるかどうか不安が払しょくできない。ということです。
そのため、新しい職場では長く働けますよというアピールや現職の早期退職における理由も人一倍考える必要がでてきます。
また、早期退職を受け入れる企業も限りがありますので、転職における選択肢が少なくなることも自覚しておきましょう。
早期退職は一度してしまうと、繰り返してしまう危険性もあります。
早期退職を繰り返さないためにもどの仕事に携わりたいか、向いているかといった自己分析と職業理解は最低限、準備しておきましょう。